ホリスティック栄養学とは

ホリスティック栄養学という言葉に明確な定義があるわけではありません。

従来の栄養学ではないアプローチ・理念をもつ栄養学や食事法は、全て、ホリスティック栄養学というドンブリの中に入れられています。玉石混在です。

その中で世界で最も権威があると言われているのが、アメリカ・ニューヨークにある世界最大のヘルスコーチ養成学校 Institute for Integrative Nutrition(IIN)が教える統合食養学(Integrative Nutrition)です。

ソフィアウッズ・インスティテュートは、IINから公認資格を取得しています。

統合食養学とは

ホリスティック栄養学でありながら、統合食養学(Integrative Nutrition)は、真のウェルビーイング(健康と幸せ)にむけて、心と体のつながり(マインド・ボディ・コネクション)を食とライフスタイルを通して実現する、ニューヨークで始まった新しい栄養学です。

体の栄養だけでなく、心の栄養(人間関係、仕事、運動、自己対話など)をも包含し、ひとりひとりのバイオ個性に沿って提供される統合食養学メソッドは、科学的な裏付けを有し、米国政府に認められ、多くのトップアスリート、俳優、著名人、セレブ等から選ばれている新しい栄養学です。

統合食養学メソッドの特徴

プライマリーフード(Primary Food™)

統合食養学では、心に与える栄養素を、プライマリーフード、一番大切な食べ物と呼びます。

思い出して下さい。子供の時、お腹が空くのも忘れて遊んだこと。楽しくて面白くて、遊びに夢中になっている時、心が満たされている時、私達は空腹を感じないものです。

私達の心と体の健康にとって、どんなものを食べるかということ以上に、まず心が満たされていることがとても重要なのです。

心の栄養素は、心と体の両方を満たすことができるから、一番大切なのです。

セカンダリーフード(Secondary Food™)

統合食養学は、食卓に並べられた実際の食べ物を、セカンダリーフード、二番目に大切な食べ物と呼びます。

体の栄養素は、体を満たすことはできますが、心を満たすことはできません。

甘い物を食べたりアルコールを飲んだりした時、一時的に喜びを感じることがあります。でも、それは快楽ホルモンのドーパミンが脳で分泌されたにすぎません。

本当の幸せとは違います。

心は本当に必要な「一番大切な食べ物」で満たされない限り、いくら「二番目の食べ物」を食べても満たされることはありません。依存を生むことだってあります。

あなたの心の状態、ストレス、人間関係、仕事など、これら全てが、あなたの健康と幸せに大きな影響を与えている要因です。

だから統合食養学メソッドは、心と体のつながり(マインド・ボディ・コネクション)を食とライフスタイルを通して実現し、心と体の両方が健康で幸せになれるよう構築されているのです。

ホールフードで食べる

統合食養学は、ホリスティック、つまり、ホール、全体、包括、統合の栄養学ですから、食べ物は、自然食品をできるだけ丸のまま、皮ごと、ホールフードの状態で食べることを勧めます。

そのため、ビタミンCを摂ってくださいとか、鉄分を摂ってくださいと言うように、ミクロ栄養素でお話することはありません。なぜなら、そのようにお伝えすると、自然食品ではなくサプリメントで栄養を摂ろうとしてしまう人がいるからです。

サプリメントは、食品ではありません。
だから統合食養学のヘルスコーチは、ホールフードで話ます。

食品はカロリーではなく機能

カロリーを中心とした従来の栄養指導が成果をあげられず壁にぶち当たった米国で、統合食養学メソッドが大きな成果を挙げています。米国の連邦議会(日本の国会のようなところ)が、ヘルスコーチデーを制定していること、栄養士デーではなく、ヘルスコーチデーであることが多くを物語っています。

だからソフィアウッズ・インスティテュートが、カロリーに言及してコーチングをすることはありません。統合食養学メソッドは、カロリーではなく、食品のもつ機能に着目してコーチングを行います。

例えば、油はどんな油も100gで約900kcalとなる超高カロリーな食品です。でも、あなたもよくご存知の通り、オメガ3不飽和脂肪酸(亜麻仁油など)には、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、生活習慣病や肥満を予防・改善する効果があります。

重要なのはカロリーではありません。科学的な裏付けを伴った食品の機能です。

それにカロリー計算をしながら食べる食事は楽しくありませんし、面倒です。だから長続きしません。そんな食事をしていたら、統合食養学が最も大切だと考える心が、どんどん置き去りになってしまいます。

参考:「なぜカロリーは重要ではないのか」、 マーク・ハイマン医師(機能性医学の権威 、 IIN™ の講師)

エビデンスベース

世の中で流行っている”ヘルシー”な食べ物の中には、科学的な裏付けや根拠に乏しいものも少なくありません。またその一つの食品で全ての人が健康になれるかのような印象を与える宣伝も少なくありません。

一方で、統合食養学は、エビデンス(証拠)ベースの栄養学です。

統合食養学のエビデンスとは、次のようなものです。

  • 伝統的に効果が認められているもの(東洋医学・漢方・薬草学など)
  • 科学的に効果が証明されているもの(食物臨床科学・臨床栄養学・時間栄養学など)
  • その他、ポジティブ心理学・行動科学・心理学・脳神経科学・生理学・微生物学など

こうした伝統的な実績と科学的な裏付けのある情報・データを基にした栄養学です。

そのため、科学的な裏付けの乏しい流行のヘルシー食品に左右されることなく、また、センセーショナルな宣伝に惑わされることもなく、ただ科学と実績のみを基にヘルスコーチは判断し指導を行います。

バイオ個性(Bio-individuality™)の尊重

あの女優さんがやっている食事法と、同じ食事をしたら、彼女のように誰でもなれるのでしょうか?

私達はひとりひとり異なります。

統合食養学メソッドの重要な理念のひとつがバイオ個性の尊重です。

バイオ個性は、 コンスティテューションと呼ばれる、遺伝子構成や血液型、あなたが胎児や乳児だった時の母親や保護者の健康状態・精神状態など、今のあなたの努力では変えることのできない要素と、コンディションと呼ばれる、食事やライフスタイル、人間関係や仕事など、あなたの努力によって変えることのできる要素で構成されます。

そのため統合食養学は、一卵性の双子に対しても、バイオ個性は異なる独立した存在と考え、異なるアプローチをとります。

統合食養学は、あなたのバイオ個性が、あなたにとっての正解だと考えます。つまり正解は、あなたの中にしかないのです。

統合食養ヘルスコーチは、模範解答のない正解をあなたが自らみつけられるよう指導します。

クラウディング・アウト(Crowding Out)

統合食養学は、食べ物に「NG」のレッテルを貼りません。なぜなら、人間は「ダメ」と言われたものほど、食べたくなるからです。

ダイエットのために甘いものを我慢したことはありませんか?でもその後、「がんばった自分へのご褒美」として、思いっきり甘いものを食べたのではありませんか?これは簡単な脳科学です。

だから統合食養学は、食べてはいけないものを作りません。(注)

心と体を良いもので満たすことから始めます。良いもので満たされれば、悪いものを積極的に避けようとしなくても、悪いものが入り込む余地は自ずと小さくなります。

そうすることで、あなたの心と体を害しているものから自然と離れていくことができるようになるのです。

(注)アレルギーがある場合や病気療養のための食事には、避けるべき食品があります。

完璧を目指さない(90/10)

統合食養学は、「完璧を目指さないように」と、指導します。

人間は不完全な存在です。完璧を目指すのは、初めから負けることが判っている勝負に挑むようなもの、始める前から自己嫌悪に陥る種を撒いているようなものです。だから統合食養学メソッドでは、完璧を目指さないようにと始めにお願いするのです。

もちろん、目標を達成するために90%の努力はしていただきます。でも残りの10%は、上手くいかなかったこと、思い通りにならなかったこと、怠けてしまったこと、諸々のための余白として残します。

罪悪感や自己嫌悪感は、食事との良い関係を築く上で大きな障害です。
失敗は、あなたがダメ人間だという証ではなく、単に学びの機会が与えられたというだけなのです。

思い通りにいかなかった自分を許し、受け入れ、優しく慰めて、同じことを繰り返さないためにはどうしたら良いかしっかり反省して、次に活かせばよいだけです。

行動科学に基づく期間設定

統合食養学は、私達の行動が確実にライフスタイルとして定着するまでに、少なくとも6ヵ月間かかるという行動科学に基づきプログラムの期間を設定しています。

だからソフィアウッズ・インスティテュートのヘルスコーチング・プログラムは6ヵ月で構成されています。

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